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  講演会・シンポジウム内容 

基調講演 「史跡と歴史とまちおこし」
        講師:九州大学大学院教授 服部英雄先生

中世城や街道の特色と、それらの地域おこしへの活用の状況などを紹介されました。


講演内容

 中世の城の整備
上の国勝山館:一乗谷朝倉館 八王子城 吉川館/満徳院 名護屋城 赤木城
熊本県内の城と史跡整備委員としての関わり:隈部館 棚底城 熊本城 人吉城 宇土城
田中城(和仁城) *富岡城
南関町史(鷹ノ原城と御茶屋)
加藤端城
寺沢・天草の場合の端城(石垣を持つ城:富岡本城、金浜城、久玉城、大浦城)
黒田・六端城(若松城 黒崎城 大隈城 鷹取城 小石原城、以上は豊前境 左右良<までら>城、 筑後境:臨戦態勢なのか)
城はだれのものか(朝鮮役の場合、預け城、管理は諸藩)
城の戦闘性・軍事性 朝鮮役を経験した大名の城の特色(福岡城や熊本城の共通性、きわめて実戦的)
枡形:ふつうの枡形は一の門、二の門をもつ、しかし二の門(高麗門)を欠く枡形
門:格子扉(門扉の上部が開放的)
原則として突き揚げ戸
西生浦城(倭城) 順天城
臨機応変:時間的に地形の整備が完全にはできなかったものか。完全な防御を望み得ない、その中でも守る。
本妙寺と金宦(なぜ被虜人が殉死するのか 薩摩も、鍋島も)

 文化財を活用した地域おこし
とのさまみち・さがら道 人吉と八代の最短路(相良氏軍事道路あぜちの場合、庵室通)、ふつうは海路を行く佐敷通
戦国時代の遺跡 埋蔵金の伝承のみ 橋かけ谷は通らない(吊り橋は牛馬が渡れないため)
尾根どうしのみち
西南戦争で使われる(サンポウ台場、牆壁、塹壕が多数残る、激戦地)
廃道化 伐開によって通行が可能

講演会風景

服部先生の講演



シンポジウム 「城跡・歴史遺産を活用した地域おこしの実例と取り組み」

 築城400年を迎えた熊本城に関係する加藤清正の端城(支城)を再認識し、文化担当者及び地域の活動グループの方々から文化遺産に対する取り組みや考え方を紹介していただきました。

   コーディネーター:佐藤 伸二 氏(元国立八代工業高等専門学校教授)
      パネリスト:服部 英雄 氏
        南関町 坂本 重義 氏(南関町教育委員会)
            野口 第三郎 氏(南関宿場町伝楽人)
        宇土市 藤本 貴仁 氏(宇土市教育委員会)
            田尻 正三 氏(宇土大太鼓フェスティバル実行委員)
        芦北町 深川 裕二 氏(水俣葦北地名研究会)
            吉本 憲夫 氏(街道を歩こう会)
        水俣市 正岡 祐子 氏(水俣市教育委員会)
            福田 興次 氏(株式会社福田農場ワイナリー代表取締役)